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魔眼
魔眼
2008年 16mm作品 25分

魔眼 予告編

あらすじ

 水科家に現れた謎の男は、母(渡辺美穂子)と妹(舘美涼)を惨殺、長女真知子(谷更紗)の左眼に、刻印を残し忽然と姿を消す。
 その日から、「魔眼」が映し出す異様な世界…
 家族を信じることもできず、恋人も失った真知子の前に、謎の男が再び姿を現す。
 永遠に燃え続ける愛と憎しみの炎を、今真知子は目撃する。

キャスト
水科真知子…谷更紗
笠木智之……小田篤
水科葉子……渡辺美穂子
水科頼子……舘美涼
水科昭雄……秋山輝雄

スタッフ
監督・脚本…伊藤淳
撮影……成清翔太・竹内郁・名倉愛
照明……吉川慎太郎・井野大地・真下雅敏・岡安友之・玉川直人
録音……瀬川浩志・浅野陽士
美術……三島裕二・朴潤・大畑創
音楽……貝塚治樹
助監督…竹内洋介
制作……間野勇人・梶田豊土・石毛麻梨子

キャスト・スタッフもっと詳しく


『魔眼』プロダクションノート 制作部 石毛麻梨子

【監督の頭の中】
 普段、監督伊藤淳は何を考えているのか分からない。
 そんな伊藤が書き上げたシナリオは皆の度肝を抜いた。
「なんだ?この世界観は?」
 現実と非現実を行き来する男の存在とは?それを映像化する表現方法とは?
『魔眼』の製作は、伊藤の世界を引き出すことから始まった。

【才能ある絵コンテ】
 伊藤は言葉よりも絵で語る。伊藤の書いた絵コンテは、漫画として成立してしまうほど素晴らしい。人物が分かりやすく、背景もきっちり描かれている。キャメラマンはじめ、技術スタッフ一同、大変重宝した。しかし・・・それは大きな落し穴でもあった。

【漫画ではなく映画】
 二次元の世界を三次元の映像にするには、“時間”と“生身の人間”を考慮しなければならない。伊藤が苦労したのは、まさにこの二点。
伊藤が芝居の間のとり方や人物の演出にとまどっていたとき、スタッフの中からこんな声があがった。「完璧すぎる絵コンテが災いしているのでは。これは漫画じゃなくて映画なんだ」。

【主役の真知子と謎の男、笠木】
 だが、真知子役の谷更紗と笠木役小田篤が、伊藤と何度も話し合いやリハーサルを重ね、“生身の人間”を作り上げた。現実ではあり得ない設定に“リアリティ”を与えたのだ。
脚本に惚れこみ、事務所を説得して参加したという谷。
感情を掴みにくい笠木役にずいぶんと苦労したという小田。最終的には伊藤のいう「普通に見える人間」を体現している。

【魔眼の美術と特殊メイク】
 『魔眼』最大の見せ物、異空間を見つめる真知子の“目”。傷つけられた“目”=“魔眼”は、特殊メイク担当の成田が伊藤と何度も話し合い、完成させた。
 また家族の惨劇や真知子の見つめる異空間の美術演出は、極わずかな予算内で製作された。美術スタッフと伊藤が共に撮影ギリギリまで粘り、完成させた力作だ。火花散る蛍光灯、傷つく瞬間の“目”、噴出す血しぶきも本物と思わせる出来栄えである。

【魔眼の世界観と音楽】
 謎の男が登場する兆しのテーマ曲、真知子の“魔眼”が不思議なパワーを発するときの音楽、これらは『魔眼』の世界観をより深く表現している。音楽担当貝塚治樹によるものである。ふだん物静かな伊藤が、恥ずかしそうに貝塚にメロディを口ずさむ光景は妙に胸騒ぎがしたものだ。

 ついに作品はできあがった。これは非現実を越えた現実のパラレルワールドである。